本試験までついに一か月を切り、先週の土曜日には相続税法の全国統一公開模擬試験が行われました。
世の中が混乱している状況でも真剣に取り組む受講生さんたちの姿を見て、心を揺さぶられていました。(まあまあ教室が混んでてびっくりしました。)
最後まで気を抜かずに突っ走ってくださいね。
ただ、今年の本試験を受験するためには健康でなければいけませんので、もう教室での受講はやめたほうが良いのではないかなと思います。
街を出歩いて本試験当日に体調不良だと今年は受験できませんので。
本当に体調管理に気を付けてください。
個人的な質問があればメールなどで対応しますから。
さて、相続税法の全国統一公開模擬試験を採点した感想を書いてみます。
[1] 総評
理論・計算ともに量が多いですね。
したがって、問題を効率的に解くテクニックを持っている方が高得点となっていました。
具体的には
➀ 名前を記入する際に計算の答案用紙の内容からボリュームが多い問題と判断する。
② 理論についてはその問題からボリュームが多い問題と判断する。
➂ ➀~②を踏まえると理論・計算ともにスピードと得点の効率を意識して答案を作成する必要がある。
④ 理論
字をなるべく小さくし、流れるようにただひたすら書く。(ありきたりでもこれしかない)
合格圏内にある受験生であれば完答できる問題なので差はつかない問題。勝負は計算と判断する。時間は50分程度。
⑤ 計算
70分で答案作成。
自分が試験委員なら配点を置く箇所を意識して解答する。
計算過程は流れるように小さく書く。
評価額などの最終値はできる限り見やすく書く。
余計なことは書かない。
分からないもの、効率の悪いものは飛ばして後回しにする。(謎土地・複雑小規模・金額の合わない税額控除)
テクニックとしてはこんなところでしょうかね。
[2] 理論について
覚えていれば完答できる問題なのでスピードと正確性が命の問題ですね。
皆さん高得点です。
完答時間は50分程度。
改正理論は最重要論点なので頑張って暗記をしましょう。
[3] 計算について
宅地が四つ出題されているのでボリュームが多い+純資産の資産・負債の論点が出題されているのでボリュームが多い=凄いボリュームが多い問題でした。
したがって、70分で完答するのは不可能なので効率的に解答することが重要です。([1]⑤を参照してください。)
なお、採点してみると高得点者と低得点者が半々に分かれる問題で、差がつきやすく個人的には良問だと思いました。
意外に宅地Iを間違えている方が多かったです。(量が多くて焦ったんですかね)
正面路線の判定は奥行価格補正率を乗じた後の金額で行いますよ。(学習済みの宅地は間違えると致命傷になる場合があります。)
また、時間の都合上解説ができなかったのですが個別質問のあった論点は次の通りです。
➀ 取引相場のない株式の純資産価額計算上含み益がない場合には法人税等の額は計算しないんですか?
含み益がなければ法人税等は発生しないので計算しません。
② 取引相場のない株式の純資産価額計算上の無償返還の届出書が提出されている場合の借地権について、被相続人甲以外の者の土地に係る借地権は計上しないんですか?
被相続人甲以外の者の土地に係る借地権は計上しません。
取り扱いの趣旨を思い出すと良いですよ。(被相続人甲所有の土地が80%課税となり、結果として20%節税につながるのはおかしいので、賃借人である評価会社の純資産価額計算上20%分を借地権を計上するという考え方)
ちなみに理論・計算の個人的な目標点は次の通りとなります。
理論:45点
計算:36点
合計:81点
※あとがき
得点分布表を見るとほかのクラスは理論が書けずに計算に時間をかけたみたいですね。
私の合格した年を振り返ると理論が書けたと自信をもって言えた年はすべて合格してたので、書けなかった方たちは理論を補強すべきと思います。
そういえば受講生さんから得点分布表のリンクが分からないと質問がありましたので下記にリンクを貼っておきますね。
https://www.o-hara.jp/study_service/zeirishi/ranking/index.html
話は変わるのですが最近有吉弘行さんのサンデーナイトドリーマーというラジオにはまっています。
特に島田秀平さんの回が好きです。
そのラジオで島田さんがハッピーオーラ・ハッピーカウンセラーというあだ名をつけられるのですが、その言葉にはまってしまいそれを娘と路上でふざけてしゃべっていたら通りすがりの人に変な目で見られましたが・・・
とにかく面白いので興味があれば休憩時間とかに聞いてみてください。
息抜きになると思いますよ。